ARC066 E - Addition and Subtraction Hard -
問題
E - Addition and Subtraction Hard
解説
公式
https://atcoder.jp/img/arc066/editorial.pdf
kmjpさん
AtCoder ARC #066 : E - Addition and Subtraction Hard - kmjp's blog
考察
どうすれば式の値を最大化できるかを考える。
-の後に開き括弧を挿入して、引く値をできるだけ小さくできたら良さそう。
また、+の後に開き括弧を挿入しても意味はない。(式の値を増やすことはできない)
上記の考察から-の後に括弧を挿入することだけ考えればいい。 また全ての-の後に開き括弧を挿入してもいいことも分かる。(開き括弧を挿入する必要がなかった場合でもその後の数の直後で閉じればいいため)
すると
dp[i][j] = i 項目の直後で、j 個括弧が開いている時の、そこまでの式の値の最大値
というような DP を思いつく。
しかし、これは O(N2) なのでまずい。
iは減らせなそうなので、jをどうにか減らしたい。
考察をすると、開き括弧を挿入した後の式の値は符号が反転すると考えられることが分かる。
- A - B - C - Dで表される式があったとして、
- A -(B - C - D) …(i)
- A -(B -(C -(D))) …(ii)
の2つの括弧挿入後の式を考える。
Dの部分に着目すると
(i)のDはB前の-(によって式の値の符号が反転している。
(ii)のDはD前の-(によって反転、C前の-(によって反転、B前の-(によって反転、計3回反転している。
符号が1回反転しているのと3回反転しているのは実質やっていることは変わらない(式の値は変わらない)ので同じものと考えていよいことが分かる。
上記の考察から括弧を開くのは高々2回でよいことが分かる。(偶奇だけ考えればよいため)
よって j の範囲は 0∼2 だけを考えればよくなり、この DP が O(N) でできることが分かった。
ソースコード
signed main() { int N; int A[100001]; char op[100001]; int dp[100001][3]; fill_n(*dp, 100001*3, -INF); cin >> N; cin >> A[0]; dp[0][0] = A[0]; for ( int i = 1; i < N; i++ ) cin >> op[i] >> A[i]; for ( int i = 1; i < N; i++ ) { if ( op[i] == '+' ) { dp[i][0] = dp[i-1][0]+A[i]; dp[i][1] = dp[i-1][1]-A[i]; dp[i][2] = dp[i-1][2]+A[i]; } else { //open dp[i][1] = max(dp[i-1][0], dp[i-1][2])-A[i]; dp[i][0] = dp[i][2] = dp[i-1][1]+A[i]; } //close dp[i][1] = max(dp[i][1], dp[i][2]); dp[i][0] = max(dp[i][0], dp[i][1]); } cout << *max_element(dp[N-1], dp[N-1]+3) << endl; return 0; }
感想
コードはとても短いけど、解法を理解するのに結構時間がかかった。